〜20週のフルボディ・マッサージはお勧めできません。ハンド・マッサージ程度に留めるか、デフューザーなどを使って香りを楽しむ程度にします。21週以降は体位に気をつけて短時間のマッサージができます。

使用できるオイルは限られます。ホルモン様作用のあるもの、慢性毒性のあるもの、皮膚刺激が強いものは特に避けます。使用可能な主なオイルは以下のとおりです。

シトラス系(トップノート)
 マンダリン  ‥‥‥  鎮静、細胞成長促進、消化刺激
 ベルガモット  ‥‥‥  抗うつ、抗感染、食欲調整
 グレープフルーツ  ‥‥‥  利尿、収斂、リンパ刺激
 ライム  ‥‥‥  抗うつ、消化促進

フローラル・ハーバル系(ミドルノート)
 ネロリ  ‥‥‥  抗うつ、抗不安、細胞成長促進
 プチグレン  ‥‥‥  不眠、疲労回復
 パチュリ  ‥‥‥  抗炎症、水分排出
 メリッサ  ‥‥‥  抗ヒスタミン、血圧降下、鎮静

ウッド系(ベースノート)
 ローズウッド  ‥‥‥  細胞成長促進、抗うつ、高揚
 サンダルウッド  ‥‥‥  抗うつ、去痰、収斂
 べンゾイン  ‥‥‥  去痰、抗うつ、創傷治癒
 フランキンセンス  ‥‥‥  細胞成長促進、瘢痕形成、鎮静


上記より通常はトップ、ミドル、ベースをバランスよくブレンドします。
 注)上記ノート(=香りの持続性)の分類は一般的なもので、選別者によって異なることがあります。
稀釈は一般的に3%のところ、妊娠中は1%とします。(キャリアオイル5mlに対し、EO1滴が1%) 通常キャリアオイルはフルボディで20ml、部分トリートメントは5〜10mlを使用の目安とします。




 【1】切迫早産へのアロマテラピー

症状に対してはEOの効果が期待できるものではありませんが、切迫早産の場合、身体は安静に保たなければならない場合が多いので、気持ちを明るい方向へ導くことにアロマテラピーを活用させます。
部屋に抗うつ効果のあるEOを空中拡散させて香りを楽しみながら効果を得ます。
マンダリン、ライム、スイートオレンジなどのシトラス・ラインはアロマテラピー初心者にもなじみがあり、気持ちを楽しくさせるオイルです。
ラヴェンダー、サンダルウッドなどは鎮静効果が高く、不安、不眠に役立ちます。





 【2】静脈瘤へのアロマテラピー

静脈瘤のある部分より心臓に近い位置を、あまり圧をかけずに中枢方向へマッサージします。
循環機能の働きを促進するグレープフルーツやパチュリを使います。妊娠中に使えるもののなかで、利尿作用のあるオイルはそれほど多くありません。
患部に湿布をあてることも効果的です。洗面器に水か湯を張り、EOを数滴落とし、ガーゼを浮かせてオイルを吸収させ、軽く絞って患部に当てます。





 【3】妊娠線予防へのアロマテラピー

細胞成長促進作用のあるマンダリン、ネロリ、フランキンセンスなどを使って、腹部をゆっくり時計回りにマッサージします。出来てしまってからでは遅く、毎日の地道なケアが大切です。
キャリアオイルにカレンデュラ、ローズヒップオイルなど保湿効果のあるオイルを混ぜて使うとより高い効果が期待できます。





 【4】妊娠中の精神的な揺れへのアロマテラピー

リラックス効果のあるオイルでボディ・トリートメントをしたり、部屋に拡散して香りを楽しんだりします。入浴時にバスオイルとして使うこともできます。バスオイルとして使うには、スピリタス(アルコール度の高い酒類)に好みのEOを溶かし、湯に入れます。また、トリートメントは長くても40分くらいに留めるようにし ます。
適しているEOは、ベルガモット、マンダリン、ローズウッド、ベンゾイン、フランキンセンス、ラヴェンダー(妊娠中期以降)などです。  





 【5】妊娠悪阻へのアロマテラピー

デフューザーでの部屋の香り付けで、かなり気分が楽になります。 オイルはすっきりとしたシトラス系が最適で、食欲調整作用のあるベルガモット、ライム、マンダリンを使います。
この時期、嗅覚は大変鋭くなり、人によっては香りそのものを拒否することもあるので気をつけます。