分娩第1期、第2期は、陣痛への意識を分散させてできるだけリラックスさせることと、鎮痛・鎮痙作用のあるオイルで痛みを軽減させることにアロマテラピーを役立てます。この時期には妊娠に関するオイルの禁忌はなくなります。(個人の既往症に対する禁忌には気をつけてください。)
LDRでは本人が最もリラックスできると感じるオイルをデフューザーで拡散したり、仙骨周りを強めにマッサージしたり、加圧したりします。本人の呼吸を見て、呼気に合わせて仙骨の両側を下肢に向けてマッサージするのは効果的です。この時期は、驚くほどオイルが多量に早く皮膚に吸収されます。適しているオイルは、子宮収 縮効果があるローズ、ジャスミン、鎮痛・鎮静効果のあるラヴェンダー、クラリセージなどです。


痛みが強くなってパニックや過呼吸が起こりそうになったら、呼吸調整作用のあるイランイランなどをティッシュに滴下して吸わせ、呼吸を整えさせます。
顔面に発汗が見られるようならローズのハイドロソル(芳香蒸留水)のおしぼりで顔をふきます。同じく唇の渇きにはコットンにハイドロソルを浸して潤します。
個人差はあるにせよ、この時期の産婦さんはアロマケアというより、傍にいてもらえる、手をかけてもらえると言うことに価値を見出しているように思います(私見)。忙しいナースや助産師に代わって、アロマテラピーという手段を通して産婦さんの辛い時期を一緒に過ごしてあげることがセラピストの基本的な姿勢です。
分娩第3期に入ったらセラピストは医療行為の邪魔にならぬよう産婦さんの特別な希望が無い限り退出します。代わって出来る範囲で助産師、ナース等がケアを続けるとよいでしょう。